品名区分 早見表
引火点で分かれる/指定数量は L第4類は引火点によって7つの品名に分かれます。指定数量は「非水溶性 : 水溶性 = 1 : 2」が原則。石油類は 200 → 1,000 → 2,000 と5倍ずつ上がる、と覚えると早いです。
| 品名 | 定義(引火点など) | 指定数量 非水溶性 | 指定数量 水溶性 | 危険等級 | 代表例 |
|---|---|---|---|---|---|
| 特殊引火物 | 発火点 100℃以下、または 引火点 −20℃以下かつ沸点 40℃以下 | 50 L | 50 L | Ⅰ | ジエチルエーテル、二硫化炭素 |
| 第1石油類 | 引火点 21℃未満 | 200 L | 400 L | Ⅱ | ガソリン、アセトン |
| アルコール類 | 炭素数 1〜3 の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む) | 400 L | 400 L | Ⅱ | メタノール、エタノール |
| 第2石油類 | 引火点 21℃以上 70℃未満 | 1,000 L | 2,000 L | Ⅲ | 灯油、軽油、酢酸 |
| 第3石油類 | 引火点 70℃以上 200℃未満 | 2,000 L | 4,000 L | Ⅲ | 重油、グリセリン |
| 第4石油類 | 引火点 200℃以上 250℃未満 | 6,000 L | 6,000 L | Ⅲ | ギヤー油、シリンダー油 |
| 動植物油類 | 動植物から抽出した油で引火点 250℃未満 | 10,000 L | 10,000 L | Ⅲ | アマニ油、ヤシ油 |
特殊引火物
4物質すべて頻出| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ジエチルエーテルC2H5OC2H5 | −45℃ | 160℃ | 34.6℃ | 0.71 | 2.6 | 1.9〜36% | わずかに溶ける | 燃焼範囲が第4類で最も広い。麻酔性あり。日光や空気に触れると爆発性の過酸化物を生じるため、直射日光を避け密栓し、空間容積を確保して冷所貯蔵。 |
| 二硫化炭素CS2 | −30℃ | 90℃ | 46℃ | 1.26 | 2.6 | 1.3〜50% | 溶けない | 発火点90℃は第4類で最低(熱湯や蒸気配管でも発火)。比重1.26で水より重く水に溶けないため水中貯蔵(水没貯蔵)で蒸気の発生を抑える。燃焼すると有毒な二酸化硫黄を発生。 |
| アセトアルデヒドCH3CHO | −39℃ | 175℃ | 21℃ | 0.78 | 1.5 | 4.0〜60% | よく溶ける | 沸点21℃と極端に低く、夏場は常温で沸騰する。酸化されると酢酸。有毒で刺激臭。貯蔵タンクは窒素などの不活性ガスを封入し、銅・銀・水銀とその合金は使用しない。 |
| 酸化プロピレンC3H6O | −37℃ | 449℃ | 35℃ | 0.83 | 2.0 | 2.3〜36% | よく溶ける | 重合しやすく、重合すると多量の熱を出して爆発の危険。貯蔵時は不活性ガス封入。有毒で皮膚に触れると火傷。 |
第1石油類
引火点 21℃未満| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ガソリン自動車用 | −40℃以下 | 約300℃ | 40〜220℃ | 0.65〜0.75 | 3〜4 | 1.4〜7.6% | 溶けない | 炭化水素の混合物。自動車用はオレンジ色に着色(工業用は無色)。特有の臭気。蒸気は空気の3〜4倍重く低所に滞留。電気の不良導体で静電気が蓄積しやすいため、注入は流速を抑え接地する。 |
| ベンゼンC6H6 | −11℃ | 498℃ | 80℃ | 0.88 | 2.8 | 1.2〜7.8% | 溶けない | 無色透明・芳香。毒性が強い(蒸気の吸入で急性中毒)。融点5.5℃で冬季は凝固するが、固体でも引火の危険はある。有機溶剤によく溶ける。 |
| トルエンC6H5CH3 | 4℃ | 480℃ | 111℃ | 0.87 | 3.1 | 1.1〜7.1% | 溶けない | ベンゼンに似た芳香。毒性はベンゼンより弱いが蒸気は有害。ベンゼンと比べて引火点が高い(4℃ vs −11℃)点が頻出。 |
| n-ヘキサンC6H14 | −22℃ | 225℃ | 69℃ | 0.66 | 3.0 | 1.1〜7.5% | 溶けない | 無色で揮発性が高い。抽出用溶剤。静電気を蓄積しやすい。 |
| 酢酸エチルCH3COOC2H5 | −4℃ | 426℃ | 77℃ | 0.9 | 3.0 | 2.0〜11.5% | わずかに溶ける | 果実のような芳香。塗料・接着剤の溶剤。水にわずかに溶けるが法令上は非水溶性(200 L)。 |
| メチルエチルケトンMEK / CH3COC2H5 | −9℃ | 404℃ | 80℃ | 0.8 | 2.5 | 1.7〜11.4% | わずかに溶ける | アセトンに似た臭い。水にやや溶けるが法令上は非水溶性(200 L)。ここがひっかけポイント。 |
| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アセトンCH3COCH3 | −20℃ | 465℃ | 57℃ | 0.79 | 2.0 | 2.2〜13% | よく溶ける | 特異な臭気。水にも有機溶剤にもよく溶ける万能溶剤。揮発性が高い。消火には水溶性液体用泡(耐アルコール泡)を使う。 |
| ピリジンC5H5N | 20℃ | 482℃ | 115.5℃ | 0.98 | 2.7 | 1.8〜12.4% | よく溶ける | 無色で不快な悪臭。弱アルカリ性で毒性あり。引火点20℃と21℃ぎりぎりで第1石油類。 |
アルコール類
炭素数 1〜3 の飽和1価アルコール| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メタノールCH3OH/メチルアルコール | 11℃ | 385℃ | 64℃ | 0.8 | 1.1 | 6.0〜36% | よく溶ける | 毒性が強い(飲むと失明・死亡)。燃えても炎の色が淡く昼間は見えにくい。エタノールより引火点が低く、燃焼範囲が広い。 |
| エタノールC2H5OH/エチルアルコール | 13℃ | 363℃ | 78℃ | 0.8 | 1.6 | 3.3〜19% | よく溶ける | 酒類の成分で毒性は低いが麻酔性がある。メタノール同様、炎が見えにくい。消毒用・燃料用。 |
| 1-プロパノールn-プロピルアルコール | 23℃ | 412℃ | 97℃ | 0.8 | 2.1 | 2.1〜13.7% | よく溶ける | 引火点23℃で21℃を超えるが、品名が優先されアルコール類(第2石油類ではない)。指定数量は400 L。頻出のひっかけ。 |
| 2-プロパノールイソプロピルアルコール/IPA | 12℃ | 399℃ | 82℃ | 0.79 | 2.1 | 2.0〜12.7% | よく溶ける | 消毒・洗浄用。1-プロパノールの異性体で、こちらは引火点12℃。 |
アルコール類に「入らない」もの 炭素数4以上(1-ブタノールなど)は第2石油類、3価のグリセリンや2価のエチレングリコールは第3石油類。また、含有量60%未満の水溶液は消防法上のアルコール類から除かれます。
第2石油類
引火点 21℃以上 70℃未満| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 灯油ケロシン | 40℃以上 | 約220℃ | 145〜270℃ | 0.8 | 4.5 | 1.1〜6.0% | 溶けない | 無色または淡紫黄色。常温では引火しないが、霧状にしたり布にしみ込ませると常温でも引火する。ガソリンと混合すると引火点が下がり極めて危険(ガソリンを入れていた容器に注がない)。静電気が蓄積しやすい。 |
| 軽油ディーゼル油 | 45℃以上 | 約220℃ | 170〜370℃ | 0.85 | 4.5 | 1.0〜6.0% | 溶けない | 淡黄色または淡褐色。性状・注意点は灯油とほぼ同じで、引火点がわずかに高い。 |
| キシレンC6H4(CH3)2 | 33℃ | 463℃ | 144℃ | 0.88 | 3.7 | 1.0〜6.0% | 溶けない | オルト・メタ・パラの3つの異性体があり、引火点はそれぞれ異なる(27〜33℃程度)。芳香族で毒性あり。 |
| クロロベンゼンC6H5Cl | 28℃ | 593℃ | 132℃ | 1.1 | 3.9 | 1.3〜9.6% | 溶けない | 比重1.1で水より重い数少ない第4類。麻酔性があり蒸気は有害。 |
| 1-ブタノールn-ブチルアルコール | 29℃ | 343℃ | 117℃ | 0.8 | 2.6 | 1.4〜11.2% | 少し溶ける | 名前はアルコールでも炭素数4なのでアルコール類ではなく第2石油類。法令上は非水溶性で1,000 L。 |
| テレビン油松精油/ターペンタイン | 約35℃ | 約240℃ | 150〜180℃ | 0.87 | 4.7 | 0.8%〜 | 溶けない | 松やにから得る特有の臭気の液体。布にしみ込んだものは自然発火の危険がある。 |
| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 酢酸CH3COOH | 39℃ | 463℃ | 118℃ | 1.05 | 2.1 | 4.0〜19.9% | よく溶ける | 比重1.05で水より重い。融点17℃で、冬は凝固して氷酢酸になる。刺激臭・腐食性が強く、皮膚を侵し金属も腐食させる。 |
| アクリル酸CH2=CHCOOH | 51℃ | 438℃ | 141℃ | 1.06 | 2.5 | 2.0〜8.0% | よく溶ける | 重合しやすく、重合熱で発火・爆発する危険。市販品には重合禁止剤が加えられ、凝固(融点14℃)させないよう温度管理する。腐食性・毒性あり。 |
| プロピオン酸C2H5COOH | 52℃ | 465℃ | 141℃ | 0.99 | 2.6 | 2.1〜12.1% | よく溶ける | 刺激臭のある腐食性の液体。水にもアルコールにも溶ける。 |
第3石油類
引火点 70℃以上 200℃未満| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 重油1種・2種・3種 | 60〜150℃ | 250〜380℃ | 300℃以上 | 0.9〜1.0 | — | — | 溶けない | 褐色〜暗褐色の粘性のある液体。加熱すると引火の危険が大きくなる。一度燃え始めると高温になり消火が困難。不純物として硫黄を含み、燃焼すると亜硫酸ガスを出す。日本工業規格で1種(A重油)・2種(B重油)・3種(C重油)に分かれ、1種2種は引火点60℃以上、3種は70℃以上。 |
| クレオソート油 | 74℃ | 336℃ | 200℃以上 | 1.0以上 | — | — | 溶けない | コールタールを蒸留した黄色〜暗緑褐色の液体。比重は1より大きい。特異臭・毒性があり、木材の防腐剤に使われる。 |
| ニトロベンゼンC6H5NO2 | 88℃ | 482℃ | 211℃ | 1.2 | 4.3 | 1.8%〜 | 溶けない | 淡黄色〜暗黄色でアーモンド様の芳香。比重1.2。蒸気は有毒で、吸入すると血液障害を起こす。 |
| アニリンC6H5NH2 | 70℃ | 615℃ | 185℃ | 1.01 | 3.2 | 1.3〜11% | わずかに溶ける | 無色〜淡黄色の油状液体で、光や空気に触れると褐色に変色する。比重は1よりわずかに大きい。有毒で皮膚からも吸収される。 |
| 物質名 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 比重 | 蒸気比重 | 燃焼範囲 | 水溶性 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エチレングリコール2価アルコール | 111℃ | 398℃ | 198℃ | 1.1 | 2.1 | 3.2〜15.3% | よく溶ける | 無色・粘性があり甘味があるが有毒。比重1.1。自動車の不凍液(クーラント)に使う。2価アルコールなのでアルコール類ではない。 |
| グリセリン3価アルコール | 177℃ | 370℃ | 290℃ | 1.3 | 3.2 | — | よく溶ける | 無色・無臭で強い粘性と甘味。比重1.3で第4類の中でも重い。吸湿性が高い。化粧品・医薬品用。3価アルコール。 |
第4石油類
引火点 200℃以上 250℃未満| 物質名 | 引火点 | 比重 | 水溶性 | 用途 | 特徴・危険性・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|
| ギヤー油 | 約220℃ | 0.9前後 | 溶けない | 歯車の潤滑 | 粘り気の強い液体。常温では蒸発しにくく引火の危険は小さいが、いったん燃えると液温が高いため消火が非常に困難。 |
| シリンダー油 | 約250℃ | 0.95前後 | 溶けない | 蒸気機関の潤滑 | 第4石油類の中で最も引火点が高い部類。性状はギヤー油と同様。引火点が250℃以上のものは第4石油類に入らず、消防法上の危険物ではなくなる。 |
| 可塑剤DOP など | 200℃以上 | 1前後 | 溶けない | プラスチックの柔軟化 | フタル酸エステル類など。ものによっては比重が1を超える。 |
| 切削油・作動油・絶縁油 | 200℃以上 | 0.9前後 | 溶けない | 加工・油圧・変圧器 | 加熱された状態や霧状になったものは引火点未満でも危険。布にしみ込むと危険性が増す。 |
第4石油類の消火 液温が高いため、注水すると水が沸騰して油が飛散(スロップオーバー)し危険。泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物による窒息消火を用います。
動植物油類
よう素価がすべて| 物質名 | よう素価 | 分類 | 比重 | 水溶性 | 自然発火の危険 | 特徴・火災予防 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アマニ油亜麻仁油 | 約190 | 乾性油 | 0.93 | 溶けない | 大 | よう素価が最も高い代表例。ぼろ布や紙にしみ込ませて積み重ねると、酸化熱がこもって自然発火する。乾燥性塗料・油性ペイント用。 |
| キリ油桐油 | 約170 | 乾性油 | 0.94 | 溶けない | 大 | 乾性油。塗料・印刷インキ用。アマニ油と同じく自然発火に注意。 |
| 大豆油 | 約130 | 半乾性油 | 0.93 | 溶けない | 中 | 食用・塗料用。乾性油と半乾性油の境目(よう素価130)付近。 |
| ナタネ油菜種油 | 約100 | 半乾性油 | 0.92 | 溶けない | 小 | 食用油。よう素価が低く、自然発火の危険は乾性油より小さい。 |
| オリーブ油 | 約80 | 不乾性油 | 0.91 | 溶けない | 小 | 不乾性油。空気中で固まりにくい。 |
| ヤシ油ココナッツ油 | 約8 | 不乾性油 | 0.91 | 溶けない | 小 | よう素価が最も低い代表例。自然発火の危険はほとんどない。石けん原料。 |
よう素価とは 油脂100 g に吸収されるヨウ素のグラム数で、不飽和脂肪酸の多さ=酸化されやすさを表します。数値が大きいほど空気中で酸化して固まりやすく(乾性)、その酸化熱がこもると自然発火します。乾性油 130以上/半乾性油 100〜130/不乾性油 100以下。
予防は「積み重ねない・換気する・熱がこもらないようにする」。油のしみた布は水に浸すか密閉容器で廃棄します。
ひっかけ比較
数値の順序と例外だけ集めた発火点が低い順
低いほど「加熱だけで燃え出す」
- 二硫化炭素90℃
- ジエチルエーテル160℃
- アセトアルデヒド175℃
- 灯油・軽油約220℃
- ガソリン約300℃
- アニリン615℃
燃焼範囲が広い順
広いほど濃度を問わず燃える
- アセトアルデヒド4.0〜60%
- 二硫化炭素1.3〜50%
- ジエチルエーテル1.9〜36%
- メタノール6.0〜36%
- ガソリン1.4〜7.6%
比重が1より大きいもの
第4類は「水より軽い」が原則。例外は暗記
水に溶けるもの(水溶性)
指定数量が2倍になり、耐アルコール泡が必要
品名の分類ミスを狙う問題
名前と品名が一致しない代表例
- 1-プロパノール(引火点23℃)アルコール類
- 1-ブタノール(炭素数4)第2石油類
- エチレングリコール(2価)第3石油類
- グリセリン(3価)第3石油類
- メチルエチルケトン非水溶性 200L
- 酢酸エチル非水溶性 200L
第4類に共通する性状
「すべてに当てはまるか」を問われる
- 常温で液体すべて○
- 蒸気が空気より重いすべて○
- 電気の不良導体ほぼ○
- 液比重が1未満例外あり
- 水に溶けない例外あり
- それ自体が燃える蒸気が燃える
法令の共通ルール
物質によらず共通で問われる数字指定数量の倍数 倍数 = 貯蔵量 ÷ 指定数量。品名の異なるものを同じ場所で扱うときは、各品名の倍数を足し算し、合計が1以上なら指定数量以上として規制を受けます。例:ガソリン100 L(200 L)+灯油500 L(1,000 L)=0.5+0.5=1.0倍で規制対象。
保安距離
対象は製造所・屋内貯蔵所・屋外貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・一般取扱所の5施設(「製造・一般/屋内・屋外・屋外タンク」で覚える)。屋内タンク・地下タンク・簡易タンク・移動タンク・給油取扱所・販売取扱所には不要。
| 対象物件 | 距離 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 特別高圧架空電線(7,000V超〜35,000V以下) | 3 m 以上 | 水平距離 |
| 特別高圧架空電線(35,000V超) | 5 m 以上 | 水平距離 |
| 一般の住宅(同一敷地外) | 10 m 以上 | 人が住む |
| 高圧ガスなどの施設 | 20 m 以上 | 危険物どうし |
| 学校・病院・劇場(300人以上収容)・福祉施設(20人以上) | 30 m 以上 | 逃げにくい人が多い |
| 重要文化財・重要有形民俗文化財・史跡など | 50 m 以上 | 代わりがない |
保有空地(製造所・一般取扱所)
| 指定数量の倍数 | 空地の幅 |
|---|---|
| 10 以下 | 3 m 以上 |
| 10 を超える | 5 m 以上 |
保有空地は消火活動と延焼防止のための空地で、物を置いてはいけません。保安距離が必要な5施設に加えて、簡易タンク貯蔵所(屋外設置)・移送取扱所(地上設置)にも必要です。
製造所等の区分
| 区分 | 種類 | ポイント |
|---|---|---|
| 製造所 | 製造所 | 危険物を製造する施設 |
| 貯蔵所 7種類 | 屋内貯蔵所/屋外貯蔵所/屋内タンク貯蔵所/屋外タンク貯蔵所/地下タンク貯蔵所/簡易タンク貯蔵所/移動タンク貯蔵所 | 屋外貯蔵所に置ける第4類は第1石油類(引火点0℃以上)・アルコール類・第2石油類以上。特殊引火物は置けない。 |
| 取扱所 4種類 | 給油取扱所/販売取扱所/移送取扱所/一般取扱所 | 販売取扱所は第1種=指定数量15倍以下、第2種=15倍超40倍以下。 |
手続きと期限
| 場面 | 手続き | 相手方 | 期限 |
|---|---|---|---|
| 製造所等の設置・位置構造設備の変更 | 許可 | 市町村長等 | 着工前 |
| 工事完了後の使用開始 | 完成検査 | 市町村長等 | 使用開始前 |
| 変更工事中に他の部分を使いたい | 仮使用の承認 | 市町村長等 | — |
| 指定数量以上を製造所等以外で一時的に扱う | 仮貯蔵・仮取扱いの承認 | 消防長または消防署長 | 10日以内 |
| 危険物の品名・数量・指定数量の倍数の変更 | 届出 | 市町村長等 | 変更の10日前まで |
| 製造所等の譲渡・引渡 | 届出 | 市町村長等 | 遅滞なく |
| 製造所等の用途廃止 | 届出 | 市町村長等 | 遅滞なく |
| 危険物保安監督者の選任・解任 | 届出 | 市町村長等 | 遅滞なく |
許可が要るのは「位置・構造・設備」を変えるとき、届出で済むのは「中身と人」を変えるとき——この対比で整理すると迷いません。
人と点検にかかわる期限
| 項目 | 内容 | 期限・数値 |
|---|---|---|
| 免状の書換え | 氏名・本籍の変更、写真が撮影から10年経過 | 遅滞なく |
| 免状の再交付 | 亡失・滅失・汚損・破損したとき。亡失した免状を発見したら10日以内に提出 | 交付・書換えをした知事へ |
| 保安講習 | 危険物取扱作業に従事する危険物取扱者が受講。従事しない者は不要 | 3年以内ごと |
| 保安講習(新規従事) | 新たに従事することとなった場合 | 従事日から1年以内 |
| 定期点検 | 原則として所有者等が実施。危険物取扱者または点検に立ち会わせて行う | 1年に1回以上 |
| 定期点検の記録 | 点検記録の保存 | 3年間 |
| 危険物保安監督者 | 甲種または乙種で、製造所等での6か月以上の実務経験が必要。丙種はなれない | 選任は所有者等 |
貯蔵・取扱いの基準
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 運搬容器への収納率(液体) | 内容積の 98% 以下 |
| 収納時の空間容積 | 55℃で漏れないだけの十分な空間を残す |
| 運搬容器を積み重ねる高さ | 3 m 以下 |
| 屋内貯蔵所の容器の積み重ね高さ | 原則 3 m 以下(第4石油類・動植物油類は4 m) |
| 給油取扱所での給油 | 自動車のエンジンを停止し、固定給油設備から直接給油する |
| くず・かす類の処理 | 1日1回以上 |
| 危険物のあふれ・漏れ | 危険物をみだりに投棄しない。廃油等は焼却以外の適切な方法で処理 |
運搬と移送のちがい
| 運搬 | 移送 | |
|---|---|---|
| やり方 | トラック等で容器に入れて運ぶ | 移動タンク貯蔵所(タンクローリー)で運ぶ |
| 適用範囲 | 指定数量未満でも基準が適用される | 移動タンク貯蔵所そのものが規制対象 |
| 危険物取扱者 | 乗車も免状も不要 | 危険物取扱者が乗車し、免状を携帯 |
| 標識 | 指定数量以上のとき「危」の標識(0.3 m四方、黒地に黄色の反射塗料)を掲げ、消火設備を備える | 「危」の標識を車両の前後に掲げる |
| 混載 | 第4類は第2類・第3類・第5類と混載できる(第1類・第6類とは不可)。指定数量の1/10以下なら混載制限は適用されない | — |
火災予防と消火
第4類は B火災(油火災)| 消火剤 | 第4類への適応 | 理由 |
|---|---|---|
| 泡(普通泡) | ◎ 適 | 液面を覆って窒息消火。ただし水溶性液体には泡が消えてしまう |
| 水溶性液体用泡耐アルコール泡 | ◎ 適 | アセトン・アルコール類など水溶性の危険物にはこれを使う |
| 粉末(りん酸塩類・炭酸水素塩類) | ◎ 適 | 抑制(負触媒)効果と窒息効果 |
| 二酸化炭素 | ◎ 適 | 窒息消火。狭い場所では酸欠の危険 |
| ハロゲン化物 | ◎ 適 | 抑制効果。有毒ガスに注意 |
| 霧状の強化液 | ○ 適 | 霧状にすれば油火災にも使える |
| 棒状の強化液 | × 不適 | 油が流れて火面を広げる |
| 水(棒状・霧状とも) | × 不適 | 油が水に浮いて広がる。高温の油では水が沸騰して飛散する |
| 消火設備 | 内容 |
|---|---|
| 第1種 | 屋内消火栓設備/屋外消火栓設備 |
| 第2種 | スプリンクラー設備 |
| 第3種 | 水蒸気・水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の各消火設備 |
| 第4種 | 大型消火器 |
| 第5種 | 小型消火器、水バケツ、水槽、乾燥砂、膨張ひる石・膨張真珠岩 |
所要単位の計算では、危険物は指定数量の10倍が1所要単位です。
火災予防の原則 ① 火気を近づけない・火花を発する機械を使わない ② 蒸気は空気より重く低所に滞留するので、低所の蒸気を屋外の高所へ排出する ③ 容器は密栓し、冷所・通風のよい場所に貯蔵する ④ 可燃性蒸気の滞留するおそれのある場所では防爆構造の電気設備を使う。
静電気対策 第4類の多くは電気の不良導体で静電気を蓄えます。接地(アース)する/注入や移送の流速を遅くする/湿度を高く保つ/導電性の材料を使う/衣類は木綿にする。給油ノズルを油面下まで入れて注入するのも、静電気と蒸気発生を抑えるためです。